3種類の こだわり
2. 技術力
歯科技工士は「 職人 」です
私たちは高いクオリティーを追求しています
こだわりの色調再現
タイザンSでは、デジタル画像を分析してから製作に取りかかっています。
データ分析をおこなうことで、感覚に頼ることなく必要な情報を正確に読み取ることができます。
歯科補正用カラーチャートによる色調補正
露光条件等が適正でないと、被写体とは異なる写真となってしまうことも少なくありません。
そのような画像をそのまま使用すると、感覚に頼る部分が多くなり、思わぬ不一致をおこしかねません。
CASMATCHなどの歯科補正用カラーチャートが写真に写し込まれている場合は、ある程度正確に補正することができます。
Photoshopにカラーチャートの色調データを登録することで、写真に写っているカラーチャートとの誤差を補正します。
補正前
補正後
データ分析で患者様の色調要望を再現
患者さんの歯は十人十色。要求も様々です。
完璧に色を合わせてほしい、白濁なども再現してほしいという要望も少なくありません。
このような症例では、技工指示書の内容だけで製作することは困難です。
通常、写真やメディアを一緒に送ってもらい、画像を確認しながら製作することになります。
そこで私たちは、デジタル画像を分析してから製作に取りかかっています。<タイザンS限定>
明度の確認
色調を決めるうえでベースとなる最も重要な作業です。(補綴物の色が合わなかった多くの失敗例は明度に起因します)
グレースケールに置き換えて明度を確認します。
グレーという色は無彩色であり、余計な色に惑わされずに単純に明るさだけで比較できます。
オリジナル画像
グレースケール画像
色相、彩度の確認
シェードガイドを反転し、半分にカットしたものを目標歯に張り付けます。
シェードガイドと目標歯の色相(色の種類)、彩度(鮮やかさ)を比較・分析します。
カラードディスク
従来のジルコニアは、真っ白な半焼結ジルコニアをディッピング液に浸して色を付けていました。
この方法では、1枚の真っ白なジルコニアディスクからすべてのシェード分を削り出すため、作業効率が良いというメリットがあります。
しかしながら、ジルコニアの厚みや気温、湿度によって液の浸透具合が変化してしまい、色調が安定しないという問題がありました。
そのため私たちは、すべてのジルコニア補綴物で、あらかじめ色がついているカラードディスクを採用しています。
現在は技術の進歩もあり、主要のシェードは対応しています。
こだわりの適合精度
精度の高い分割模型 <プラだいちゃんF>
ダウエルピンを稙立する分割復位式模型では、石膏の硬化膨張の影響を受けてしまいます。
そのため、弊社ではサンエス石膏社製「プラだいちゃんF」を使用しています。
設計は当社で行ない、特許を得ています。
コンセプトは、精度と製作時間の短縮にあります。
石膏の硬化膨張の影響を受けず、誰が作っても同じ精度で短時間で製作できます。
トリミングした模型を専用の接着剤で貼り付けるタイプで、プラスチック部の素材からスリットの角度とスリットの本数等々、細部にわたり緻密に計算されています。
緻密に計算された「プラだいちゃん」の設計図
模型にダメージを与える水は極力使用しません
模型作りで避けて通れないのが水の使用です。
石膏を練るのにも模型の洗浄にも欠かせません。
しかし、作業模型を製作する段階で石膏に水分を与えてしまうと、表面が溶解して面あれなどを起こして、模型(特に支台歯)がダメージを受けてしまいます。
そこで私たちはその対策として、水を使用しないカボ社製「ドライトリーマー」で模型を削り、サンエス石膏社製「サンエスコート」、林歯科商店からでております「トリミングプロクター」を使用することで、模型(特に支台歯)の保護に取り組んでおります。
補綴物を制作する上で模型を保護することは重要な作業になります。
3Dデジタル模型
歯科技工士は、口腔内スキャナーが普及した際に、いかに品質の良い補綴物を製作するかが使命となります。
口腔内スキャナーを使うと、そのデータを元に模型がない状態で補綴物を製作することができますが、ラボ側で適合や咬合の確認をする場合には、3Dプリンターで模型を作る必要があります。
そのため私たちは必ずデジタル模型を作って納品しています。
3Dプリンターの素材は、従来から模型製作で使われているエポキシ樹脂なので、製作中に変形するという心配はありません。
造形物に高い精度が求められる歯科用3Dプリンターは、わずか数十ミクロンの単位で、精密な造形が可能です。
レジン試適
ジルコニアの強度や安全性が認知され、ロングスパンの症例でも使用されることが増えてきました。
審美性はもちろんのこと、金属よりも重量感が少ないことも患者さんに喜ばれています。
しかし、大きな症例のセットは楽ではありません。
ブリッジが長ければ長いほど、テクニカルエラーや印象の変形による影響を強く受けるからです。
実際に6本Br以上のジルコニア補綴物で再製原因が最も多いのが「適合不良」です。
そこでスリービーでは6本以上の連結冠に対して、レジン冠での試適をお願いしています。
レジン試適は、CAD/CAMで削り出したレジン冠を使用します。レジンなので、適合やバイトの確認、調整が容易にできます。
また、最終補綴物の形態を歯に近い色で製作するので、患者さんも完成時のイメージがわきやすく、細かい要望等も反映させることが出来ます。
弊社ではレジン試適をおこなうようになってから再製率が30.1%減少しました。
レジン冠で試適をすることで、再製のリスクを大幅に軽減し、完成時に患者さんも先生もストレスなしでセットをすることが出来ます。
レジン試適の5つのメリット
- 最終形態をイメージできる
- 適合、バイト、コンタクトの確認ができる
- やわらかい素材なので調整が楽(レジンの盛り足しも可能)
- 本セット時のチェアタイムを短縮できる
- 再製・修正のリスクを大幅に軽減できる
最新設備による先端医療
様々な最先端設備を導入しています。
3種類の こだわり