タイザンS

最も審美性の高い補綴物

タイザンSは審美性の最も高い補綴物で、ジルコニアフレームの上に陶材を築盛した陶材築盛型ジルコニアです。
陶材を多重築盛することで複雑な色調再現にも対応可能なため、審美要求の高い患者様の前歯部に最適です。
デジタル画像を駆使して複雑な色調を再現できる唯一の補綴物です。

タイザンSの色調と強度

歯科用材料としてのジルコニアの特徴や歴史については、こちらで詳しくまとめています

タイザンSの特徴

色調

陶材築盛型ジルコニアは、透過性の低いジルコニアに透過性の高い陶材を築盛しています。
この構図は、透過性の低い象牙質の上に透過性の高いエナメル質がある天然歯と同じです。
天然歯に近い透過性が得られるため、陶材築盛型ジルコニアのタイザンSは審美性が良いのが特徴です。

さらに、陶材を多重築盛することで複雑な色調表現も再現できますす。
「隣在歯とピッタリ合わせてほしい」「白帯やテトラサイクリンなどのキャラクタライズを再現してほしい」などのご要望にも対応可能です。

複雑な色調表現は正確な画像データの分析がかかせません。
この画像分析はタイザンSのみ対応しています。

歯科補正用カラーチャートによる色調補正

露光条件等が適正でないと、被写体とは異なる写真となってしまうことも少なくありません。
そのような画像をそのまま使用すると、感覚に頼る部分が多くなり、思わぬ不一致をおこしかねません。

CASMATCHなどの歯科補正用カラーチャートが写真に写し込まれている場合は、ある程度正確に補正することができます。
Photoshopにカラーチャートの色調データを登録することで、写真に写っているカラーチャートとの誤差を補正します。

カラーチャートによる色調補正
カラーチャートによる色調補正前
補正前
カラーチャートによる色調補正後
補正後

カラーチャートを使用するメリット

  • 同一被写体の,時間経過による変化を正しく比較できます。
  • 異なる被写体・条件で撮影された写真でも,比較対照が容易です。
  • 露光条件の不適正な写真や,色調不良の写真を被写体に近い色に補正します。
  • フィルムスキャナーやデジタルカメラの機種の違いなどによる,色調のばらつきの補正にも有効です。
  • 時間が経ち,変色した写真も補正できます。

画像調補正方法<Photoshop>

  • スポイトツールのサンプル範囲を「5ピクセル四方の平均」で選択
  • レベル補正基準値をあらかじめ設定
     ・白  :L:93、a:0、b:0
     ・グレー:L:58、a:0、b:0
     ・黒  :L:22、a:0、b:0
  • レベル補正で白、グレー、黒のコントラストとグレーバランスを補正

データ分析で患者様の色調要望を再現

患者さんの歯は十人十色。要求も様々です。
完璧に色を合わせてほしい、白濁なども再現してほしいという要望も少なくありません。
このような症例では、技工指示書の内容だけで製作することは困難です。
通常、写真やメディアを一緒に送ってもらい、画像を確認しながら製作することになります。

そこで私たちは、デジタル画像を分析してから製作に取りかかっています。<タイザンS限定> 

明度の確認

色調を決めるうえでベースとなる最も重要な作業です。(補綴物の色が合わなかった多くの失敗例は明度に起因します)
グレースケールに置き換えて明度を確認します。
グレーという色は無彩色であり、余計な色に惑わされずに単純に明るさだけで比較できます。

タイザンSによる画像分析

色相、彩度の確認

シェードガイドを反転し、半分にカットしたものを目標歯に張り付けます。
シェードガイドと目標歯の色相(色の種類)、彩度(鮮やかさ)を比較・分析します。

タイザンSによる色相と彩度の分析

強度

タイザンSのジルコニアフレームは、最も強度の高いジルコニアDISCを使用しています(曲げ強度:1400MPa)。
そのため破折に強く、フルマウスまで対応しています。

連続するポンティックは2歯まで
連続する延長ポンティックは1歯まで

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補綴物詳細

補綴物名タイザンS
分類ジルコニア / 陶材築盛型ジルコニア
曲げ強度1,400MPa (前装部は100MPa)
★★★★★★
審美性★★★★★★
透過率
生体親和性
最大連結本数16歯まで
最大連結ポンティック数2歯まで
最大連結延長ポンティック数1歯まで
IOS(デジタル印象)対応
保証期間5年間

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