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規格性のある写真撮影!歯科専用カメラの活用

規格性のある写真撮影!歯科専用カメラの活用

2019年8月発行 No.82 / 記事執筆:渡部

規格性のあるシェードテイク

シェードテイク時の情報の伝達として様々な条件が必要となります。患者様によっては不快に思われる方もいらっしゃると思います。その中で撮影環境、目標とするシェードガイドの番手、支台歯の情報、歯牙の乾燥状態など様々な条件をできる限り手早い撮影と、1枚のなかでできるだけ多くの情報を取り入れていただかなければなりません。

撮影に用いる機材についてはカメラもデジタル化して、今日ではデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、さらにはスマートフォンなどがあります。その中でも一般的にデジタル一眼レフは情報の伝達としては理想的な機材といえますが、設定の自由度が多く口腔内という特殊な環境下では、知識や経験値などがないと使いこなすことは大変難しいと思われます。そのほかスマートフォンやコンパクトカメラでも口腔内撮影自体は可能ですが、色調の情報伝達という意味では正確さにかけてしまいます。

近年では無駄を省いた“口腔内の撮影に特化”した歯科専用のデジタルカメラも開発されています。臨床目的に合わせた選択をするだけで、いつでも簡単に安定した写真を撮影することができます。弊社では規格性のあるシェードテイクということで、歯科専用カメラ(松風 アイスペシャル)の貸し出しを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

ジルコニア補綴物の色調再現について

なお、写真、シェード参考の撤去冠、データ等を参考にして色調再現する場合は、タイザンSでの製作となります。タイザンNでご注文される場合は、必ずご希望のシェードを指示書に記載をお願いいたします。(タイザンNでのご注文の場合、基本色のシェードガイド通りの色調になります。ご了承ください。)

また、オールジルコニア製品(パール、パールエナメル、パールマルチレイヤー)の色調合わせに関しては多層レイヤーのブロックも発売されていますが、シェードの写真を添付されたとしても、材質の限界があり大変難しいのが現状です。本来オールジルコニアは強度を重視した補綴物でしたが、審美性の需要が増え、ご要望も多くなっております。色調を合わせていくことは弊社の課題として取り組んでいますが、現時点での色調合わせに関しては、タイザン製品との使い分けをしていただきご理解いただくようお願いいたします。

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