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歯科のマネジメントはどうすればよい?増患につながるスタッフ教育とは

歯科のマネジメントはどうすればよい?増患につながるスタッフ教育とは

歯科のマネジメントをどうすればいいのか、悩んでいる方も多いと思います。そんなときに優先して実践すべきなのはスタッフ教育です。

歯科医院の経営的観点から見てもスタッフ教育が重要ですが、実際にはどのように行ったらいいのでしょうか。

セミナーを受けなくても、すぐに自院で導入できるような教育法のポイントを紹介します。

歯科のマネジメントになぜスタッフ教育が重要か

スタッフ教育とマネジメント。一見関係がなさそうに見えますがそんなことはありません。

重要といわれる理由をみていきましょう。

増患につながる

スタッフ教育を行うことでスタッフのスキルアップにより医院全体の評判が上がり、増患につながります。

歯科医院は口コミや紹介での来院も多くあるので、現在来院している患者さんへの対応、良い治療が増患への近道になるのです。

スタッフ定着

昨今スタッフ不足の問題で悩んでいる歯科医院が多くあります。

スタッフの入れ替わりが多いと、予約にもバラつきが出るため業績が安定しません。

スタッフ教育を行うことでスタッフの満足度が上がり離職率が低くなり、業績も安定し、さらに上昇します。

スタッフ教育が歯科マネジメントに与えるメリット

スタッフ教育を行うことで歯科マネジメントにはどのようにいい影響があるのでしょうか。

スタッフのスキルアップになる

スタッフ自身が日々の仕事内容に悩みや不安を抱えたままでいると、診療に自信を持って取り組めないという問題が発生します。

スタッフ教育を行うことで、それぞれの技術が向上するので自信が生まれ、患者さんへの治療や接遇にも良い影響を与えるのです。

院内の雰囲気が改善される

スタッフ教育によりスタッフが診療で良い結果が出せると、自信が付いてきます。

自信のあるスタッフが集まることで仕事が楽しくなり、働くモチベーションがアップし、医院全体の雰囲気が明るくなります。

良い雰囲気の歯科医院には良い口コミが集まり、自然と患者さんも集まるものです。

スタッフの定着率が上がることでのコスト削減

歯科医院を退職するスタッフの理由の中には、「新しいことに挑戦したい」という理由も多くあげられます。

現在の医院でスキルアップが望めることでその悩みは解消されるでしょう。

スタッフが定着することで患者さんも安心して通えるので、安定した集患が望めます。

またスタッフ募集のためにかかるコストや時間の削減、新たなスタッフ教育が必要ない分既存スタッフへのケアへと時間が回せるのです。

歯科マネジメントにつながるスタッフの教育手段とは?

スタッフ教育の方法はいくつかあります。現在の自院に適した方法を選びましょう。

座学

テキストやレジュメを使った知識の吸収を目的として行います。

授業のようなものなので飽きてしまう場合もあるので、テストを作ることやアウトプット法も工夫が必要となるでしょう。

また、それぞれの希望を聞いて行うと知識の吸収率が高まります。

実習

患者さん相手に実習はできないので、歯科衛生士役と患者役になって相互研修を行い、実務感覚を体験します。

患者さんの状況や心理の把握、自然な気配りができるようになるために必要です。

歯科衛生士の場合は口腔内での器具の扱い方など、慣れないものがあれば相互実習することで、患者さんへの対応へ自信がつきます。

模擬トレーニング

相互実習の延長ですが実際のシーンを想定して行われます。どの職種でも可能で、受付対応の模擬トレーニングなども良いでしょう。

少し時間がかかるので、あらかじめ行う日程を決めておくと良いでしょう。

ミーティング

お互いの仕事内容の把握や、連絡事項伝達などのために、始業時に毎日行っているところも多いでしょう。

ミーティングを行うことで日々のお互いの業務の把握や、感覚のズレを解消できるのでこちらは積極的に導入すべきです。

歯科マネジメントに直結!状況別スタッフ教育のコツ

歯科医院の中では様々な職種、状況のスタッフがいます。それぞれに適した対応を行うことでスタッフ教育の効果も高まるのです。

既存スタッフ教育

それぞれの自分流のやり方が確立されていて、ある程自信がありますが、新しい手法やシステムになじめない場合があります。 

また、繰り返されるルーティンワークに飽きてしまっている場合もあるので、希望を聞きつつ新しい知識や施術の勉強の場を設けると良いでしょう。

新卒歯科衛生士

歯科衛生士学校では臨床実習はあるものの、対人での実習は少なく模型による実習が多くなります。

そのため初めのうちは口腔衛生指導や患者さんの口の中を触ることにも緊張してしまう衛生士も多くいるのです。

 そんな状況に気付いて放置することなく、少しずつできることが増えるよう指導する場を設けると良いでしょう。

転職歯科衛生士

前の医院での手法が身についているので、まずは自院の方法になれるように指導が必要となります。

転職したのには理由があるはずなので、その理由によって希望を叶えられるような指導、提案が必要です。

ブランク復帰歯科衛生士

妊娠出産などによりブランクが出来ている衛生士の場合、パート勤務のケースが多くなり、勉強の時間がなかなか作れない問題があります。

まずはブランクの間に変化があった歯科医療に関する情報共有や指導が必要です。

受付

受付には「医院の顔」であることを意識させる必要があります。来院時の対応、電話応対などで医院の印象が決まるのです。

また、診療室と受付が離れている場合、目が届かない分コミュニケーションをしっかりと取れるように意識しましょう。

接遇だけではなく、歯科の知識や会計など幅広く勉強して把握してもらうことがありますが、身に着けてもらうことで医院全体の印象アップにつながります。

歯科助手

歯科助手には歯科の知識を少しでも増やしてもらうことや、全体を把握する能力をアップさせることで診療の流れがスムーズになります。

教えることも多いですが、まずは即戦力となってもらいたいシーンにポイントを絞って、作業的な面から指導するといいでしょう。

まとめ:歯科マネジメントのカギはスタッフの成長

歯科のマネジメントにおいて、スタッフの成長は増患のためはもちろん、スタッフ自身の定着のためにも役立ちます。

自分の成長が実感できる職場には、やはりやりがいを感じるものです。

やりがいのある職場にできれば、自然と歯科医院内の雰囲気も良くなり、良い口コミが広がっていくことにも繋がるのです。

ぜひスタッフ教育の意義を見つめなおし、みんなが成長できる医院を目指しましょう。

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