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No.26 自費率向上に向けて、 ファイバーコアの優位性

No.26 自費率向上に向けて、 ファイバーコアの優位性

2014年7月発行

ファイバーコアは、2003年に厚生労働省から認可され、約10年の臨床実績があります。ファイバーコアの弾性係数は、従来のメタルコアと比べて象牙質に大変近似しています(図1参照)。そのため、歯のたわみに応じて屈曲しながら応力を分散し、歯への負担を大幅に軽減できます。メタルコアの場合、金属が歯よりもしなやかさに欠けるため、咬合圧で歯がしなった時に応力が分散しません。スポット的に歯の一部分に応力が集中し、衝撃に耐え切れずに歯あるいは歯根が割れてしまう事が起こります。ある程度歯質が残っている歯ならば、ファイバーコアは歯根破折を防げる最良のコア材料だと思われます。

 また、透過性が高く、オールセラミックスとの相性がとても良いことも大きな特徴です。審美補綴であるタイザンクラウン、T-プレスクラウンの土台として使用することで、自然な透過性を得られます。歯肉の黒ずみを気にされる患者様、審美要求の高い患者様には特にお勧めできると思います。

 しかし、ファイバーコアは自費のため患者様に勧めにくいという先生もいらっしゃいます。そこで、ファイバーコアをよくやられている歯科医院様に、患者様にどのような説明をしているのか聞いてみました。

 「メタルコアは歯根が割れやすく、もし割れたら抜歯しなくてはいけない。その場合、より高価なインプラントにするか、両隣の健全な歯を削ってブリッジにしなければならない。」など審美性以外の説明もしているとのこと。よろしかったらご参考にしてください。

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