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CADデザインセミナーを終えて感じたこと

CADデザインセミナーを終えて感じたこと

2020年8月発行 No.93 / 記事執筆:渡部

CADデザインはアナログの基礎や経験が重要

残暑の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。

近年の歯科界においてデジタル化への移行は、アナログからデジタルに移行する過度期で日進月歩の状況です。技工業界でも増々デジタル器機の導入が進んでおり、デジタル技工に加え、アナログ技工も必要という時代となってきています。CAD/CAMに積極的に取り組んでいるラボと取り組んでいないラボの二極化。そしてCAD/CAM化したラボが増えていけば、今度はデザインが上手いか、そうでないかの二極化になると思われます。

そこで弊社では先日、難羽康博先生(現アスパイア代表)を弊社にお招きし、現状の精度の見直しやCADデザインの確認などスキルアップを目的とした研修を行いました。講師の難羽先生は技工専門学校卒業後、歯科医院での臨床経験や、早稲田歯科技工トレーニングセンターの非常勤講師、主任インストラクター、統括マネージャーを勤め、またストローマンのCAD/CAMスペシャルテクニカルサポートなど様々な経験を経て、現在ではデンタルCADデザイントレーナーとしてご活躍されています。

今回の研修ではCAD/CAMに関する設計ソフトとして主にexcadを使用しましたがそのほかに、弊社使用ソフトとして3shape,セレックなどもそれぞれの担当と設計、操作の確認していただき、今までうまく使いこなせていなかったツールも習得することができました。またデザインは臼歯部単独冠から前歯部連冠まで製作手順、咬合の与え方など事細かに説明していただきました。なかでも前歯部は単独冠からでもCADデザインは難しいとされています。早ければ今秋にも前歯のCADCAM冠の保険導入されることということもあり、今まで以上のCADデザインのスキルアップが必要でしたので良いタイミングで学べることが出来ました。デジタル化は過度期ですが、設計をする上ではアナログの経験、基礎を継承していかなければまだまだデザインには反映されていかないことが研修を通して感じました。

先行き不透明な状況ですが、今後もテクニシャンとしてデジタル上でもトレーニングを重ねながらデザイン力を身に付けより良い製品をご提供できるよう取り組んでいきます。

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