2022年2月発行 No.111 / 記事執筆:宮岡
曲げ強度 最大35%アップ
CAD/CAM HB冠のレジンブロック材料変更のお知らせです。弊社では2014年にCAD/CAM HB冠が保険適用されてから、材料の進化にあわせて最適な商品を選択してきました。現在は、色調によってYAMAKIN製とペントロンジャパン製を使い分けていましたが、この度すべてデンケン・ハイデンタル製に変更します。
今回の材料変更によって曲げ強度が最大35%も高くなるので、破折に対して強くなります。また、レジンの強度はドライ状態より吸水状態の方が低下するのですが、前歯・小臼歯部では従来よりも吸水量が大幅に少なくなります。そのためより壊れにくくなったといえます。吸水量が少ないと変色もしにくくなるので、審美性が良くなるというメリットもあります。色調に関しては、大臼歯部でA1を選択できるようになりました。
新材料への移行は今月末ごろを予定しておりますので、ぜひご利用ください。
新旧ブロック比較
曲げ強度(MPa) | 給水量(µg/m㎥) | 対応シェード | |
---|---|---|---|
前歯部(Type-Ⅳ) | 200 ⇒ 269 | 25 ⇒ 18 | A1~A4 ⇒ A1~A4 |
小臼歯部(Type-Ⅱ) | 200 ⇒ 269 | 25 ⇒ 17 | A1~A4 ⇒ A1~A4 |
大臼歯部(Type-Ⅲ) | 200 ⇒ 290 | 17 ⇒ 18 | A2~A3.5 ⇒ A1~A3.5 |
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