2015年3月発行
用途にあわせてお選びください
ジルコニア補綴物では、タイザンN、タイザンS、パール、ガラスセラミックス補綴物では、T-プレス(e.max)をご用意しております。それぞれの特徴を理解して用途にあわせてご使用いただければと存じます。タイザンN、タイザンS,パールは、コンビネーションBrとして、1ピースでつなげて製作することも可能です。各々の特徴は下の表を参考にしてください。
タイザンS
特徴
ジルコニアフレームの上に陶材を多重築盛
タイザンクラウンNから更に審美性を追求したジルコニア補綴物。デジタル画像を基に多重築盛することで、複雑な色調にも対応可能。
注意点
タイザンNより歯牙形成量が必要。(唇側面1.5㎜~)
製作日数は中6日~。
タイザンN
特徴
ジルコニアフレームの上に陶材を基本築盛
スタンダードなジルコニア補綴物。生体親和性に優れ、ブラックマージンなどの心配もない。シェードガイドどおりの色調を再現できる。
注意点
基本築盛のためシェードガイド以外の色調には対応できない。(スケッチでの詳細な指示含む)
パール
特徴
ジルコニアのみで製作した高強度補綴物
1200MPaととても曲げ強度が強いので、破折の心配がほとんどない。咬合圧の強い大臼歯部に最適のオールジルコニアクラウン。
VITAシェード相当の指定が可能。
注意点
透過性が弱く、質感が他のオールセラミックスとは異なるので前歯部には不向き。
厚みによって色調が統一しない。
色による再製は不可。
T-プレス
特徴
e.max press ステイニング法 陶材を築盛しないオールガラスセラミックスのため、400MPaの強度を十分に発揮できる。
パールクラウンよりも透過性が高く、審美性が良いので前歯、小臼歯に最適。
注意点
単冠のみの対応。
ステイニングでの処理のため、複雑な色調には対応できない。
良くも悪くも歯質の色をひろいやすい。
ジルコニアより強度が弱い。