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No.48 日本デンタルショー2016東京レポート

No.48 日本デンタルショー2016東京レポート

2016年8月発行

 2016年7月16日、17日に4年に1度の「デンタルショー2016東京」が東京ビッグサイトにて開催されたので、弊社スタッフも参加してまいりました。

8年ぶりに首都圏で開催された今回は、23,225名の来場者を記録し、約200社が出展していたブースはどこも大盛況でした。歯科医療の未来として、私たちは「口腔内スキャナ」に特に注目して見てきました。

 株式会社ヨシダのブースでは、現役ドクターによる講演とデモを見ることができました。下顎フルアーチのスキャン時間が60秒~というスピード、高精度でカラー化したスキャナ、そしてコンパクト化など、確実に高性能化していることがわかりました。しかしながら直説法での製作ゆえに、アナログ印象で採った模型での適合確認が必要なようです。この問題を解決すべく、現在数社が低コストで製作できる「デジタルプリンターによる模型」の試案をしているそうです。

 今年2月末の合併で売上高世界最高となった「デンツプライシロナ」では、チェアサイドで1dayで作れるジルコニアシステム(セレックと連動)のデモをおこなっておりました。驚くことに、通常では2時間(大型機では12時間)かかるジルコニア焼成時間が、15分という短時間で可能にしていました。少数歯しか対応できないことと、システム総額が非常に高額なため、まだまだ臨床的でないと感じましたが、非常に期待のできるシステムであると思います。

 また、実際の適合精度を調べたかったので、3Mヘルスケアには弊社の模型を持参していきました。その場でのスキャンは叶わなかったのですが、後日対応して頂く約束がとれたので検証してみたいと思います。

 「歯科医療 未来と夢」というテーマの今回のデンタルショーは、口腔内スキャナやCAD/CAM、新型CT、デジタルデバイスなどの新製品の展示やデモンストレーションが、各メーカーでおこなわれていました。「歯科医療×デジタル」の融合が、つい目の前にまで来ていることを改めて感じました。とはいえ、医院様や患者様に満足のいただける技工物を作るには、まだまだコンピュータ任せではできず、技工士による判断や匠の技術力が不可欠であると思います。

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