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審美性の高いオールジルコニア「パールエナメル」発売

審美性の高いオールジルコニア「パールエナメル」発売

2015年5月発行 No.34

ドイツで新ジルコニアブロックの発表

ドイツで開催された2015年IDSに弊社スタッフも参加してきました。56ヶ国から2200もの出店者数があった今年のIDSは、各ブースとも新技術の紹介などで大変な賑わいでした。過去最高14万人の来場者数を記録したようです。その中で、弊社が導入しているCAD/CAM発売元のATDジャパン社からも、新しいジルコニアブロックの発表がありました。下図のシェードガイドと並んでいるのが、新ブロックで製作したパールエナメル・クラウンです。見事に馴染んでいて見分けがつきません。

パールエナメルの特徴

パールエナメル・クラウンは、オールジルコニアでありながら透過性が高いのが特徴です。パール・クラウンと比べると格段に審美性が向上しているので、患者様にもお勧めしやすい補綴物になったのではないかと思います。しかしながら、インプラント支台など補綴物が肉厚になる場合は、少々透過性が損なわれてしまいます。ジルコニアという材質の限界なのかもしれません。また、削り出したジルコニアに色を浸透させて焼結するという製法は同じですので、色が安定し難いという欠点は変わりません。

曲げ強さは600MPaで、T-プレスとパールの中間くらいの強度を有します。破折に関する検証はまだまだ不十分ですので、当面は単冠のみの対応とさせて頂きます。まずは単冠で審美性の向上したパールエナメル・クラウンをお試しください。

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