2021年3月発行 No.100 / 記事執筆:渡部
大臼歯を含む症例も6本まで連結可能に
先日、スリービー通信12月号の中でパールエナメルクラウンの連結保証の改定を記載いたしました。今号では今まで大臼歯を含むと3歯までの連結冠が6歯まで延長可能になりましたことを改めてお知らせさせていただきます。
以前から医院様からのお問い合わせで連結本数を増やしてほしいというご要望、ご意見の声を多々お受けするようになりました。これまでハイトランスのジルコニアディスクといえば、色調はよいけれど強度が弱い、強度は強いが色調がよくないなどが不安要素でした。そこでそのような不安要素を払拭すべく、大手ディスク製造元アダマンド社に、自社独自のジルコニアディスクのオーダー受注を依頼しました。何度も綿密な打ち合わせをして、強度、色調の検証を繰り返しながら現在の製造販売に至っております。本来ディスク自体の強度を上げると、全体的な不透明感が増したり、透明感と不透明感の境目ができたりするのですがより自然な仕上がりとなっております。
陶材を築盛した補綴物(タイザン)には審美的に関しては劣るものの、使用部位によっては十分に活用できるものとなっておりますので是非お試しください。
ディスク自体の強度も増したことにより、症例によってはタイザンクラウン(築盛タイプ)とパールエナメルクラウンの混合の連結冠の設計も可能となっておりますのでお気軽にご相談ください。症例によっては対応しかねる場合もございますので予めご了承ください
禁忌症例
- 咬合高径が少ない
- ブラキシズムがみられる症例
- 2歯以上のポンティック
- インレーBr、アンレーBrの症例
- アドフィジョンウイング、レストの症例
※6歯以上の補綴物の連冠に対しては従来通り試適形態をお願いしております