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No.69 ペクトンアイボリー

No.69 ペクトンアイボリー

2018年7月発行

次世代の補綴マテリアル

ペクトンアイボリーは歯科用途に最適な熱可逆性高性能ポリマーで歯科金属や歯科用アタッチメントなどで世界的にも有名な「センザメトウ CM社」の製品です。レジン系のフレーム材料として海外ではいち早く臨床に使用されていましたが歯冠修復材料として国内で初めて薬事承認を受け今年の3月に日本でも大信貿易から販売に至り、先日弊社スタッフが技術情報習得のための研修を受講してきました。

主な特徴としてペクトン アイボリーはレジン系フレーム材料として歯根膜の無いインプラントフレームの補綴に適したマテリアルです。ジルコニアの質量の1/6という軽さで従来インプラント補綴材料には見られなかった衝撃吸収性を持ち、特にロングスパンの補綴物の患者様に適しご提供できます。強度も曲げ強度200MPa。また生体親和性にも優れ高密度な為、吸水性もなく研磨性も高いためプラークの付着を抑制します。

使用用途としてフレームに直接築盛する場合はレジン限定ですが、完成したクラウンを接着する形であればタイザンクラウンでもパール各種でも接着可能ですので万が一、破折やチップなどが起こった場合にはすべてやり替えるのではなく部分的に交換することも可能と思われます。

メーカーによるとポンティックはインプラントフレームでは2歯までカンチレバーはインプラント、天然歯ともに1歯までとさせていただいております。

弊社では、取り扱いに向けて検証を重ねております。ご興味がございましたらお問い合わせください。

ペクトンアイボリーの利点

ペクトンアイボリーの柔軟性により、ショックアブソーバー機能を得ることができます。歯根膜のないインプラント補綴物に適したマテリアルです。

  • ショックアブソーバー(衝撃吸収)
  • メタルフリー
  • 人骨に近似した特性
  • 低い吸水性
  • カリエスコントロール
  • 優れた重量と強度の比率(軽量かつ高強度)
  • 滅菌可能

圧縮強度

圧縮強度においても象牙質、皮質骨に近い特性を有していて、それは例えばノンプレシャスメタルよりも優れた生体親和性を示します。

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