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大手国産メーカーと独自のジルコニアカラードディスクを開発

大手国産メーカーと独自のジルコニアカラードディスクを開発

2022年4月発行 No.113 / 記事執筆:渡部

ジルコニアオリジナルディスクの開発

今月のすりーびー通信の内容はジルコニアカラードディスクのご紹介になります。

弊社ではこれまでジルコニアの色調に関しまして無垢のディスクにそれぞれご指定いただいたシェードをカラーリング(ディッピング・筆塗り)という手法で行っていましたが、国産ディスクメーカー大手アダマンド社の協力のもと弊社独自のカラードディスクを製造していただく事になりました。今回のディスク製造にあたっては様々なサンプル製作や検証、打ち合わせ等を繰り返し行ってきました。

アダマンド並木精密宝石株式会社本社
アダマンド並木精密宝石(株)

ジルコニアオリジナルディスクの特徴

色調が安定

カラードディスクを製造した目的として、まず色調品質を安定させることで既製品化ができるようになりました。これまではカラーリングリキッドのマニュアルに従い色調再現を行っていましたが、厚み、人的な操作で誤差が出てしまうことが懸念点でした。この着色方法の原因として焼結前のジルコニアに染み込ませて行うために、見た目では同一色になるのですが、浸透度合いの相違により焼成後の色調に誤差が感じられました。

豊富なシェード

一般的なカラードディスクでは3、4種類(ライト、ミディアム、ダークなど)のカラーラインナップですが、弊社では単色のパールクラウンのシェードであればA系統B系統の9種類まで対応可能となっております。豊富な種類を取り揃えていますのでカスタムシェードガイドとしてご利用されている医院様もいらっしゃいますのでご要望の際にはご連絡いただければと思います。

また変色歯やメタルコアなど従来のジルコニアでは色調が透けてしまう症例でも、内面の特殊加工によりご指定いただいた色調を再現させることも可能となっておりますので、そのような症例でお困りの際にはご相談ください。

強度が強い

もう一つは強度面でより一層強固な補綴物の品質を向上させることを目的として取り組んで参りました。ジルコニア焼結後の強度に関しましてもカラーリング液材を混入して着色するよりも、ディスクの製造段階から粉末に着色をしてプレスをかけたものでは多少なりとも強度に差があるとの実験報告も受けております。

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