2018年12月発行
パールマルチレイヤーって実際どうなの?
2017年3月から発売を開始した、5層のレイヤーが創り出す審美性を追求したオールジルコニア「パールマルチレイヤー」。同年7月からは4本までの連結、ブリッジも対応となりました。
パールマルチレイヤーは、審美性が向上した代わりに、パールと比べて強度が少し劣るというデメリットがあります。そこで、実際にどのくらい壊れてしまっているのか調べたところ、破折による再製は0.8%でした。まだまだ臨床期間は短いのですが、パール導入初期のデータと比較しても遜色ない数値です。これは、パールマルチレイヤーの強度の低い部分は切端部分だけで、ボディー、歯頚部は1000~1100MPaの強度があるからだと思われます。安心してご利用いただけたら幸いです。
補綴物評価表の評価
とても良い | 良い | 普通 | 悪い | とても悪い | |
---|---|---|---|---|---|
総合評価 | 27.5% | 50.7% | 21.0% | 0.7% | 0% |
色調評価 | 33.8% | 37.8% | 24.3% | 1.4% | 2.7% |
再製・修正率
再製理由
割合 | |
---|---|
適合不良 | 2.6% |
破折 | 0.8% |
コンタクトゆるい | 0.3% |
バイト低い | 0.3% |
バイト高い | 0.1% |
不明 | 0.5% |
再製率合計 | 4.6% |
修正理由
割合 | |
---|---|
コンタクトゆるい | 1.0% |
形態不良 | 0.6% |
シェード不良 | 0.4% |
バイト低い | 0.4% |
修正率合計 | 2.4% |