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No.73 デジタルデータの未来図

No.73 デジタルデータの未来図

2018年11月発行

11月4日 シロナサミット開催

さる11月4日(日)東京、品川グランドホールにおいて、デンツプライシロナサミットがユーザーをはじめとする約400名の歯科医療関係者が集いました。弊社スタッフも参加したくさんの学びと情報を吸収してまいりました。実際の臨床現場でデジタル歯科製品を使用した症例が数多くあり充実しておりましたが、館内は非常に熱気に包まれておりました。

荒井昌海先生からスタートし、睡眠時無呼吸症候群に使用するマウスピースを気道の形態可視化可能なデジタル画像システムを利用してすべてデジタルで製作していた。写真の撮影を許可されたり、共に学ぶという先生の謙虚な姿勢に感銘を受けました。中田光太朗先生は、インプラントの埋入予想にデジタルデータを駆使し排列等のイメージに対して足りない骨材料の適切な付与に役立てていた。山崎長郎先生は完璧なプロビジョナルレストレーションを利用し完成補綴物をデジタルデータでコピーしたり、反対側同名歯を反転して完全コピーしてデジタルデータを自在に扱っていました。大河雅之先生は支台歯形成や歯面の精度にこだわり、口腔内スキャナーでどこまで精密にできるかを検証されておりました。結果スクリーンに映し出された画像はいずれも素晴らしく精度の高いものでした。最後の登壇はコンポジットレジンの大家であり、セレック修復における世界屈指のドクターであるRoberto  Speafico先生で、その症例は支台歯形成から完成に至るまで、すべての工程を先生ご自身で製作されておりました。セレックを導入する以前はすべて手作業でしたが、上手に利用することにより低侵襲で、来院回数も減りよりクオリティーの高い機能回復と審美回復を実現していった症例を数多く紹介されました。

いずれの先生方にも感じたことは、技工製作においてデジタル化が進んでも覚えて慣れるまでも大変であり、習得するのに時間を有するにも関わらず、それらを大いに使いこなし応用し、市場に提供していることに驚嘆しました。日頃様々な事情を持った患者様がおとずれる中一人一人に対して、最大限の力を発揮し素晴らしい治療と技工物を提供している姿を、先生方の講演を通して目の当たりにしました。今後のデジタル化と技工物に必要な感性を伴う形態や仕上げ等のアナログ手法を融合させれば、より患者さんに素晴らしいものがご提供できると感じています。

今年の5月に弊社において口腔内スキャナーによるデジタルデータでの受注を開始いたしましたが、徐々にご利用される医院様が増えてまいりました。改めて製作できるIOSステム一覧と、IOSで製作できる技工物料金をご提示いたします。様々な症例でのお問い合わせは、随時受け付けておりますのでどうぞよろしくお願い致します。

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