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No.74 パールマルチレイヤー 臨床データ検証

No.74 パールマルチレイヤー 臨床データ検証

2018年12月発行

パールマルチレイヤーって実際どうなの?

2017年3月から発売を開始した、5層のレイヤーが創り出す審美性を追求したオールジルコニア「パールマルチレイヤー」。同年7月からは4本までの連結、ブリッジも対応となりました。

パールマルチレイヤーは、審美性が向上した代わりに、パールと比べて強度が少し劣るというデメリットがあります。そこで、実際にどのくらい壊れてしまっているのか調べたところ、破折による再製は0.8%でした。まだまだ臨床期間は短いのですが、パール導入初期のデータと比較しても遜色ない数値です。これは、パールマルチレイヤーの強度の低い部分は切端部分だけで、ボディー、歯頚部は1000~1100MPaの強度があるからだと思われます。安心してご利用いただけたら幸いです。

補綴物評価表の評価

とても良い良い普通悪いとても悪い
総合評価27.5%50.7%21.0%0.7%0%
色調評価33.8%37.8%24.3%1.4%2.7%

再製・修正率

再製理由

割合
適合不良2.6%
破折0.8%
コンタクトゆるい0.3%
バイト低い0.3%
バイト高い0.1%
不明0.5%
再製率合計4.6%

修正理由

割合
コンタクトゆるい1.0%
形態不良0.6%
シェード不良0.4%
バイト低い0.4%
 
 
修正率合計2.4%

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